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世界遺産 騎馬民族の陽炎
カラコルム地方には草原地帯が広がっています。
オゴダイハーンが興したモンゴル帝国の旧都。ウランバートルの東南約370kmに位置し、数少ない遊牧民の足跡を今に伝えています。 花の種類も豊富なモンゴルらしい草原が広がるブルドが観光の玄関口となります。
カラコルム(ハラホリン)
いまも篤い信仰をあつめているエルデニ・ゾー寺院の
仏舎利。
イタリアの商人・旅行家であるマルコポーロは、時のモンゴル皇帝フビライハーンに拝謁したとされています。ヨーロッパ人の東洋観に大きな影響を与えた“東方見聞録”にもでてくるモンゴルの古都カラコルム(ハラホリン)は1235年2代目オゴダイハーンにより築かれました。世界を支え、碑文の台座として使われていたとされる有名な花崗岩でできた亀石(亀趺)も発見されています。エルデニ・ゾー寺院は1586年にアブダイハーンによって当時のカラコルム帝国の資材を利用して建立された最初の仏教寺院です。モンゴル帝国の旧都を流れる歴史の時間からの招待がきています。
ウランバートル西北約360㎞にあるオルホン渓谷の文化的景観 -世界遺産-
エルデニ・ゾー寺院は草原の中に忽然とその姿を
現しています。
エルデニ・ゾー寺院は周囲を108の仏塔で
囲まれています。
モンゴル中央部のオルホン河両岸に広がっているオルホン渓谷の文化的景観は2000年以上の歴史を有する遊牧民の伝統を 今に伝えるものとして、2004年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。
オルホン渓谷の文化的景観の主要なモニュメントとしては、
●オルホン碑文
●8世紀のウイグル族のオルド・バリクの遺構のあるカル・バルカス遺跡
●モンゴル帝国の古都カラコルム遺跡
●モンゴル初の仏教寺院エルデニ・ゾー寺院
●オゴダイの居城と考えられるドイト丘陵にある宮殿跡 となっています。
オルホン河流域にひろがる遊牧民の貴重な遺産です。
オルホン河には通称『赤滝』と呼ばれるオルホン滝が草原に豊かな水の恵みを与えています。
カラコルム遺跡とオルホン滝を巡るモデルプランは「B-15世界温泉100選 草原露天風呂と古都の時間」です!
ハラホリン(カラコルム)博物館
モンゴルの騎馬民族の歴史や出土品などの展示があるハラホリン博物館。
2011年にエルデニ・ゾー寺院の近くに開館しました。
モンゴルの先史から近代までの展示があります。
特に、ハーン(王様)の墳墓の発掘成果の展示や壁画の模写絵などもあり、騎馬民族の足跡を感じることのできる博物館です。草原の歴史を感じてみてはいかがでしょうか。
カラコルムは、英語読み。モンゴルでは、ハラホリンと呼ばれています。
モンゴル帝国記念碑
モンゴル帝国記念碑
エルデニ・ズー寺院やオルホン渓谷を一望できるモンゴル帝国記念碑ができました。 モンゴル帝国を現した三枚の壁とオボーの碑があります。大草原の風景もお楽しみください。
古都カラコルムの玄関口であるブルド
エルスン・タサルハイ:ブルドにある
砂の飛び地と呼ばれる砂丘
モンゴル帝国の古都カラコルム観光の玄関都市であるブルド。
草原と砂丘、小高い丘や小川があり、夏ともなると見事な
“くさはら”がひろがり、草原らしい景勝地となります。
多くの羊やヤギ、馬などを遊牧民が追う姿は、まさにモンゴルの草原のイメージかもしれません。
この地域付近では、ブルドにのみ砂丘があります。
きめの細かい砂の砂丘は風により美しい風紋が描かれています。 地元では、エルスン・タサルハイ(砂の飛び地)と呼ばれ、草原と砂丘の美しいコントラストも旅の風景として人気です。